本日は、単純にはいかない?おはなし。
お店を計画するとき、経験上、、
数値どおりにいかない事が身にしみている例をあげます。
少々言ってみたいのは、
感覚と経験の判断がいかに大事になってくるかという事ですけれど、
理論的なアプローチも常に同時に行いますから、
理論と感覚は、結局どちらも大事と思っていますが・・・
例えば①・・・色を決めるとき、何日も寝かせて悩む事があります。
なぜか・・・
まったく同じ色でも、まわりの環境によって違って見えて (感じて)しまうのです。
また塗装する素材や、照明によっても随分と違う色に見えます。
さらに人によっても感じ方が違う。
女性・男性・地域・育った環境・etc…いろんな事が影響してきます。
ちなみに関東と関西では、
好まれる色が違いますから、街の雰囲気にも影響しています。
ただ、最近は昔ほど明確な違いは無くなって来たと感じますが・・・
例えば②・・・照明の明るさを照度計で測った数値と、実際の明るさ(感)は違います。
なぜか・・・
数値上明るくしても暗く感じる場合と、
逆に数値上低めでも明るく感じる場合があるのです。
同じ店でも、光のあて方(ライティング)によってまったく変わります。
そしてまわりの店によっても、違って見えてしまいます。
隣はもちろん、スグ近くにコンビにやドラッグストアなどが有る場合は、
物販店であれば、かなり明るめに設定しないと暗くて陰気な店に見えてしまいます。
それは、郊外か街の中かによっても判断が変わります。
同じような照明計画をしても、ある場所では良くてある場所ではダメになる。
単純には?いきません。
また照明器具に付ける玉の種類によって、
照射する対象物の色や雰囲気はかなり違って見えるのです。
間違えば、美味しいものもまずそうに見えてしまったり、
逆にうまく使えば、もっともっと美味しそうにも見えます。
少々ズレまして、昔の中国のお話し・・・
あるところに、「不老不死」の方法を知っている者が居る。
それを聞いた王が、部下に命じてその者の元へと遣いを出した、
するとその不老不死の方法を知っているはずの者が、なんと死んでしまっていたのです。
不老不死の方法を知っている者でも死ぬのなら、やっぱりそれは無理な話か?
という笑い話のようなお話しですが、
このお話しは、ある事を教えているという事です。
つまり理屈を知っている者が、実践出来るとは限らない!
そうですよね。
金融商品を売っている方が、よくコレでこんなに儲かるって話しを言いますが、
それを語っている営業マン、大金持ちになっているわけではありませんよね・・・
そんなに儲かるなら、会社とっくに辞めてますよね。(笑)
労を惜しまず、理屈だけに偏らず、よい経験をたくさん積まなければ!
★繁盛店・VMD・売れる店づくりのコンサルタント“強い味方”