11月末になりますが(2014.11.27)、
全日本不動産協会埼玉県本部の皆様に講演をさせて頂きました。
店舗カイゼンに興味を持ち、わたくしを招いて頂けました協会と会員の皆様、
またご紹介頂きましたアットホーム株式会社の皆様に心から御礼申し上げます。
少々時間が経ちましたので、講演で感じたコト、御礼と共に・・・
これからのお店づくりの考え方をあらためてココに記させて頂きました。
リアルな店舗への悩みや興味は、ここ数年非常に増していると感じます。
いらして頂いた方々のお話しからも、店舗空間をどうカイゼンすれば良いか?
様々な課題が有るコトを実感しました。
急速に変化している今日このごろ、かつて商売はネット中心へと移行するのか?
と言われ考えられ、互いにライバル視していた時期もありましたが、
ネットが便利になればなるほどリアル店舗の重要性が増して来た・・・
いや、当然そうなるのでは・・・と常々思って来たコトを最近実感しています。
マーケティングの世界では、色々な概念と共に言葉が作られてきました。
ほんの少し前に目新しく語られていた言葉が、
気付くと誰も使わない懐かしいものとなっていたりします。
最近良く耳にするのは、マルチチャネルからオムニチャネルへ!といったコトです。
チャネルを増やすのではなく、すべてを統合し情報を一元化して考える概念です。
同じ組織内で、ネット部門や店舗部門などといった垣根は無いコトが前提となります。
私自身の消費行動等においても、スマホやネット環境を便利に使いこなせばこなすほど、
事務所のPCで買う、忙しい時は電車の移動中にスマホで注文、
時間があってしっかり確認したい時にはお店に行って直接買う。
またリアル店舗を悩ませ始めていると言われるショールーミングも・・・
これはお店で見て聞いて、その場や後でネットで買う行動ですね。
といったように、同じような消費をする場合でも、手段はその状況によってまちまちです。
成熟社会でモノやサービスが満ちている日本においては・・・
どこで何を売ったらいいのか?と悩むコトから、誰にどうやったら買ってもらえるのか?
と悩まなければいけなくなっているのが大きな流れだと思います。
当たり前のコトながら、それには徹底した顧客目線の発想が必要不可欠になるわけです。
なんだかんだ言っても、いままでは売り手都合の発想や手段が多く、
これからは本当の意味で?買い手が主導権を握る時代が来るのではないかと思います。
この度講演さて頂いた不動産業界は、お客様の生活や人生に大きな責任と影響を持つご商売です。
信頼はもちろんですが、お客様の立場に立ったわかりやすいコンサルティングが必要です。
ネットが、店が、といった発想では無く、
総合的な視点からのお客様メリットを是非考えて頂ければと思います。
リアル店舗が重要な位置づけになり、またそれが他社に明確な違いを出せる業界だと思います。
皆様の、なんらかの参考にして頂ければ幸いでございます。
ノットデザインスタジオ 関 孝之
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