① 安全性と従業員意欲の向上
② 企業理念の発信とイメージの向上
③ 来訪者や近隣住民へのアピール
① 本工場は、新規設備と作業者のノウハウを生かした、
作業性に優れたレイアウトのモデル工場である。
② 工場の外面・外壁は、企業理念を発信するものとする。
③ 工場内部(事務棟含む)は外面と調和しつつ、
安全性・機能性・作業性を考慮したものとする。
★ 上記を伝達・増幅する機能を持ったデザインとする。
上記の要望を大前提として、プロジェクトが進行しました。当事務所が担当したのは、各施設(工場・事務所棟・工場作業員棟)の内部です。ここでは、革新的な取り組みとなった、工場の内部を紹介させて頂きます。
海外では、このような取り組みの例がありますが、色彩計画を隅々まで行い、安全性の向上を最重要事項とし、その他上記のような目的で創り上げられた工場は、あまり例がないと思います。そのような意味でも、MBE様の取組みは非常に画期的で、仕事のオファーを頂いた時には、是非ともやらせて頂きたいと思いました。
各色彩に対する心理面を数々考慮し、また、MBE様の過去の事例や経験等を元に、ディスカッションを重ねました。導きだされた考え方や色彩から、当事務所が空間に対する提案を行いました。
また、オフィスや、工場作業員の食堂やロッカー室などにおいても、基本のコンセプトは一貫して守られ、色・素材・照明など全てに展開されています。
色彩への徹底は、内装だけでなく工場内の設備に関しても同じです。設備メーカーには、特注色で製作依頼し、同じ塗料で塗装されたものが設置されています。色を完全に統一するため、塗料はある塗料メーカー1社へ調合を依頼し、打合せを重ねました。そしてすべての設備メーカーで、その同じ塗料が使用されました。
構想から完成まで、一年程を要しております。プロジェクトチームを組んで、とても真剣に取り組んだ、MBE様の姿勢が素晴らしいと思いました。
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